会長挨拶

このたび、第５０回日本慢性疼痛学会をオンライン（令和３年３月１９日、２０日にライブ配信、４月１日～４月３０日の間、オンデマンド配信）で開催させていただくことになりました。対面での開催を心待ちにしておられた皆様には大変申し訳ありませんが、会場に集われる皆様の安全と遠方の参加者の皆様の利便性を考え、苦渋の判断となりました。日本慢性疼痛学会は、 1982 年に研究会として発足し、1992 年に学会となりました。当学会は、会員構成が医師（麻酔科ペインクリニック・整形外科・リハビリテーション科・脳神経外科・精神科・ 心療内科・緩和ケア科など）・歯科医師や理学療法士・心理士・薬剤師・看護師・鍼灸師など、慢性疼痛診療に携わる多領域の職種から構成されていることが特色です。本大会は、その多職種の医療者が慢性疼痛治療に関する臨床および基礎研究において議論を交わし知識を深め、今後の慢性痛治療に関するさらなる発展、社会的貢献をめざす場となっております。

本大会おいては、テーマを「寄り添う医療、よりそう確信できる医療 ～50回の疼痛研究の歴史を踏まえて～」といたしました。慢性疼痛を患う患者さんにとっては、この大会が慢性疼痛を理解し、慢性痛に打ち勝つための道標となり、医療者には効果的な対処法の知識を得るためのガイドとなればと考えております。

是非、多くの方々のご参加を心よりお待ちしております。